わたしたちは、暮らしを“うるおす”、乾燥装置メーカーです。
あなたが大川原製作所の名前をご存知ないのも当然です。それは、あなたの目にふれる商品やサービスに当社の名前やロゴが表示されているものは、ひとつもないから。しかし、わたしたちが手がける乾燥装置は、みなさんが日々、使うもの、口にするもの、それから社会を支える仕組みなどに、数多く利用されています。
たとえば、飲み物やお菓子、それから医薬品の原料に。たとえば、家電やスマホ、パソコンをつくる材料に。
たとえば、家庭や工場から排出される汚泥や残渣に肥料化、エネルギー化に。
このほかにも、当社の装置が提供する「乾燥」「殺菌」「混合」などの技術は、多種多様な商品や様々な場面に必要とされています。
みなさんに知っていただきたいのは、わたしたちが産み出す装置は単に素材を乾燥させているのではなく、”毎日の暮らしを潤す”役割を果たしているということ。
「自ら手がけた装置であたりまえの暮らしを支えたい」「ものづくりで社会に貢献したい」
そんな思いを抱くあなたに、ぜひ当社の事をもっと知ってもらえたらと思います。
主要装置のラインナップ

食品業界
飲食やお菓子、健康食品、調味料など、私たちが普段口にしているものの多くに当社の技術が使われています。例えばジュースやコーヒー等の飲料には、濃縮という技術。当社の「エバポール」で濃縮することで、容量を少なくするだけでなく(輸送目的)、香り、風味、栄養価を維持した、美味しい飲料をつくることができます。また、昨今注目を集める抹茶においては、当社の殺菌技術が使われており、「KPU」を使用することで、風味を損なうことなく、色味のよい抹茶に仕上げることが可能となります。その抹茶の多くは、お菓子やアイスクリーム等のデザートに使われています。

化学品業界
日用品、化粧品等のファインケミカル製品から、PC・スマホ等の電子・バッテリー材料、自動車や航空機のエンジン部品まで、普段の生活で目にするもの、手にするものの多くに当社の「リボコーン」や「FVドライヤー」が活躍しています。例えばスマホのバッテリーは多様な材料から成り立っていますが、それらには当社の乾燥技術が使われており、狙い通りの乾燥を施すことで最終製品の機能性を向上させることができます。洗浄性の高い洗剤も、発色のいいファンデーションも、当社の乾燥技術で製品の付加価値を高めつつ、エンドユーザーの日々の暮らしに様々な豊かさを届けています。

医薬品業界
いつまでも健康で質の高い生活を送り続けるためには、医薬品は欠かせないものの1つとなっています。医薬品は患者さんにとっては効果的なものでも、健康な人には悪影響をおよぼしてしまう場合があります。それら医薬品の研究開発、製造に当社の「アイソレータ」が活躍しています。
研究者やオペレータが安全かつ効率的に作業を行える環境を提供し、新しい医薬品の開発や安心安全な製造に貢献しています。また、各種装置は医薬品原薬(薬の有効成分)の製造にも寄与しています。

環境関連
日々の生活で発生するし尿や下水汚泥、また工場での生産活動に伴って排出される食品残渣や工場排水。従来は廃棄されてきたこれらの資源を、当社の乾燥技術を活用することで、肥料やエネルギーといった“新たな価値”に変えています。
その取り組みの一環として、エネルギー事業者様と共同で、食品メーカー様に「バイオマスボイラシステム」を納入しました。本システムは、水分を多く含む茶かすでも瞬時に乾燥・燃焼できる「流動床燃焼炉」と、燃焼後の排ガスから効率的に蒸気を回収する「排ガスボイラ」を組み合わせたものです。これにより、麦茶飲料の製造過程で大量に発生していた産業廃棄物を大幅に削減し、さらに回収した蒸気を生産工程で再利用することで、CO₂排出量の削減にも貢献しています。





