環境活動レポート 2013年度 環境活動レポート

8.その他の環境活動事例

1)小型充電式電池のリサイクル

図08-01. 回収された小型乾電池などの写真

 今までは社内で発生する使用済み乾電池は、全て産業廃棄物として処理しておりましたが、小型充電式電池の使用を推進し、また、使用済み小型充電式電池をリサイクルするため、一元回収(品質保証室)を実施しております。小型充電式電池に使われている金属はニッケル、カドミウム、コバルトなどといった希少資源であり、リサイクルにより地球資源を有効的に利用することができます。事務局(品質保証室)から「リサイクルマークが目印に!充電式電池は事務局へ!」と社内啓蒙し、収集活動を継続しています。(一般社団法人JBRC様小型充電式電池リサイクル協力者(回収拠点)登録)

2)発泡スチロールの資源化回収(㈱サツ川製作所様EPリサイクルシステムの導入)

 今まで購入品の緩衝材などに使用され集まっていた発泡スチロールは、全て産業廃棄物として処理しておりました。2012年8月より㈱サツ川製作所様(浜松市南区鶴見町13-1)が提供するEPリサイクルシステムを採用し、廃棄発泡スチロールの資源化回収を始めました。

 産業廃棄物(廃プラスチック)を減容化し、また、回収した発泡スチロールは専用溶剤により溶解するため減容化されます。収集した発泡スチロール(ゲル状になったPS樹脂)は㈱サツ川製作所様に買い取って頂け、その後、再生溶剤と固形PS樹脂に分離し、それぞれ再利用されます。

3)地域住民とのコミュニケーション

 町立吉田中学校の学生(毎回2名程度)を招いた職業体験学習を通して、当社の業務内容を理解してもらうと共に、環境活動の重要性の確認や、新しい視野の発見の場として、地域の住民とのコミュニケーションを進めています。

4)環境上の緊急事態対応訓練

 当社では年1回、緊急事態を想定した訓練を行っています。今回は工場内アルゴン配管末端部からガス漏れが発生していることを想定し、訓練を実施しました。

 この訓練は「工場内配管からガス漏れが発生した場合の対応手順が用意されていない」と内部監査で指摘を受けたことに起因し、調査・資料作成・手順書作成を行い、その妥当性確認を兼ねて実施しました。

 調査の結果、工場内配管で現在使用されているのは圧縮空気配管、水配管、アルゴン配管及び併設する事務所のLPGのみで、他のガスはボンベを作業場所に置いて使用、又は加工機械近隣にガスボンベを設置していました。

 経路図の無かったアルゴン配管を図面化、ガス漏れ時の対応手順を作成し、その手順に従って訓練を実施致しました。

 結果、ガス(アルゴン)漏れ発生時の対応手順を関係者に周知することができました。

図08-02. 音など通行人により発見
通行人により発見
(音など)
図08-03. 現場担当者による確認
現場担当者
による確認
図08-04. 設備管理者によるバルブ閉
設備管理者
によりバルブ閉
図08-05. 酸欠防止のため立入禁止貼紙
酸欠防止のため
立入禁止貼紙
図08-06. 酸素濃度確認
酸素濃度確認
図08-07. 反省会
反省会

5)自動販売機省エネタイプへの入替

 本社棟屋外及び、技術棟3Fロビーに設置しているカップ式自動販売機2台を省エネタイプに入替ました。1台あたり約33%の節電を見込んでおります。

設置場所 既存機 入替後 削減量 節電率 補足
本社棟屋外
237.7kWh/月
159.0kWh/月
78.7kWh/月
33.1%
基盤を交換
技術棟3F
237.7kWh/月
112.3kWh/月
125.4kWh/月
52.7%
120型→100型
合計
475.4kWh/月
271.3kWh/月
204.1kWh/月
42.9%
(メーカー提示値)

年間のCO2排出量に換算
変更前 = 475.4kWh/月 × 12か月 × 0.516kg-CO2/kWh = 2,943.7kg-CO2
変更後 = 271.3kWh/月 × 12か月 × 0.516kg-CO2/kWh = 1,679.9kg-CO2
CO2削減量 = 1,263.8kg-CO2(※電力排出係数は平成24年度中部電力実績値を使用)

2012年度本社・工場使用電力量による排出量=596,848.4kg-CO2(1,156,683kWh)の0.1%に相当します。

図08-08. 自動販売機既存機(本社棟屋外設置)120型
既存機(本社棟屋外設置)120型
図08-09. 入替後の自動販売機(技術棟3Fロビー)100型
入替後(技術棟3Fロビー)100型

カップ式自動販売機の主な省エネシステム

  • スリープモード:人感センサによる不用時の消灯。
  • ピークシフト・ピークカット:需要時間を予測し、その時間帯を避けて氷や温水をストック、需要が集中する時間帯は自ら電気消費量を抑える。
  • 時間帯省エネ:不用時間帯(夜間)の電気消費量を抑える。