Case2

天然素材抽出液から有価フレーバーの回収が実現しました

背景

加工・調味食品業界では作りたての美味しさを求めて多種多様化傾向にあります。
各会社は食のニーズの多様化に対応するため、新しい香味開発に力を入れております。
あるお客様では食品の味を損なわない濃縮製品及びフレーバー回収できる装置を探しておりました。

問題点

従来の釜濃縮機では、低温濃縮は可能だが作業に時間がかかるため濃縮製品に熱劣化が発生し、またフレーバーがべ一パーと同伴飛散してしまい、希望の製品が得られませんでした。

対策

低温瞬間濃縮及びフレーバー回収できる内部凝縮型2次コンデンサ付のエバポールを提案した。

  • エバポールは遠心式薄膜真空蒸発方式であり、濃縮液が蒸発面板上を流れる時間が、遠心効果で極めて短い(1秒以内)ため、製品の熱劣化が少ない。
  • 2次コンデンサをつける事で飛散フレーバーを回収できるようにした。
  • 洗浄性を考慮し、エバポール本体内部やコンデンサにCIP洗浄装置を取り付けた。

効 果

  1. いままでべ一パーに同伴飛散していた有価なフレーバーの回収が可能となった。
  2. 濃縮製品の熱劣化が無く、天然素材由来の香味が保てる。
  3. 他社製品との比較優位が高くなり、販売先が拡大した。