Case3

バイオマス資源の有効利用
排水処理汚泥の乾燥肥料化 ー廃棄物を有価物へー

背景

ハム・ソーセージ、食肉および加工食品の製造をされている食品工場では、排水処理設備から発生する脱水汚泥を廃棄物としてリサイクル業者へ委託し堆肥化を行っていました。しかし、同社は環境方針に基づき環境負荷の継続的な見直しや、委託費用削減の観点からも、現状の堆肥化よりさらに踏み込んだ改善ができないかと思案されていました。

そこで、当社として汚泥の乾燥による肥料化をご提案し、汚泥乾燥設備の導入に至りました。

導入

システムの特長

汚泥 採用された汚泥乾燥機「エコドライヤー」の最大利点は臭気が漏れない構造にあります。汚泥は約80%を水分が占めるため、経費削減の観点からも汚泥を乾燥させ、量を減らすことが望まれますが、乾燥によって生じる排ガスの臭気対策が必要となります。そのため、一般的には排ガスの脱臭装置が必要になりますが、建設費やランニングコストが大きいことが課題となります。 しかし、「エコドライヤー」は真空容器内で乾燥を行うため乾燥中の排気がほとんど無く、脱臭装置が不要です。そのため、臭気等の環境管理に厳しい多くの食品工場にてご採用頂いています。

肥料原料として商品化

エコドライヤー 乾燥後の汚泥は肥料として登録され、全量が肥料会社へ販売されています。その結果、これまで廃棄物として扱われていた汚泥が有価物として生まれ変わりました。費用削減効果も高く、環境対策と併せ、大きな改善効果が得られました。当社としては、今後もこの様な活動のお手伝いをさせて頂きたいと考えています。