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よく分かる乾燥の話

乾燥とは

乾燥とは、液体を含む物質に熱エネルギーを加え蒸発させ液体分を除去する操作を言います。乾燥させる理由としては、品質変化を防ぎ長期保存、軽量化するため運搬費削減、食品によっては栄養価が高まるなどがあげられます。乾燥には、水分量、熱源、湿度の3要素が非常に大切で乾燥装置の設計には、被乾燥物の水分の割合を正しく把握することが重要です。

対流伝熱乾燥と伝導伝熱乾燥

対流伝熱乾燥

熱の伝え方には、対流伝熱、伝導伝熱、輻射熱の三種類あります。
今回は、対流伝熱、伝導伝熱の2つを紹介します。
対流伝熱乾燥は、熱風と被乾燥物を接触させることで熱を伝え、水分を蒸発させる乾燥方法で、装置構造は外気をヒーターで昇温し乾燥装置に熱風を吹き込みます。熱風は材料と直接接触し水分を蒸発させ排気されます。熱風と材料が直接接触するため熱容量係数が極めて高く、比較的高温で、大量処理が可能などのメリットが有ります。装置タイプとして、流動式、静置式、回転式等被乾燥物の適応範囲が広いなどの特長もあります。

伝導伝熱乾燥

熱媒体が直接被乾燥物に触れず、鉄板等の過熱面を介して材料に伝熱し乾燥を行う方式です。特に真空下において有効な伝熱方式で真空乾燥装置や、真空濃縮装置で広く使用されている方式です。伝導伝熱乾燥は対流伝熱乾燥と比較して熱効率が80~90%と高いのが特長で、また、排気量が少なく脱臭ダストの処理が容易なため安全性が高いのも利点となっています。

次回は濃縮の基礎を掲載します。