環境経営レポート 2018年度 環境経営レポート
8.当社の製品で環境の改善を行った事例
当社では環境を配慮した商品開発と生産・サービスを行い、お客様の仕様場面での省エネルギー・CO2削減に貢献できるよう活動しています。当社装置での省エネルギー事例や、当社の新しい乾燥システム(オーカワラハイブリッド乾燥システム)について紹介致します。
1)【ヒートポンプを利用したハイブリッド乾燥システム】特許出願中(特許成立あり)
ハイブリッド乾燥システムは熱風乾燥機の熱風発生部に高効率なヒートポンプ式熱風発生装置(CO2熱風ヒートポンプ)と従来のエアーヒータを最適な条件で組合せることにより、大幅な熱効率向上と省エネルギー化を達成できる全く新しいシステムです。ハイブリッドな加熱システムにより乾燥機に必要な温度の熱風を供給できますので様々な乾燥装置に適用できます。また、チラー水を供給できますので加熱と冷却を同時に行うことでさらに高効率な運転が可能です。この他、熱源として従来は捨てていた常温水、低温の乾燥排ガスなどから熱を汲み上げて乾燥に利用することができます。
事例:既設乾燥設備の熱源をハイブリット化
上記はお客様の既設乾燥設備熱風発生源にヒートポンプ式熱風発生装置を増設したフローです。
熱風発生源をハイブリット化した結果、CO2排出量及びコストの削減に成功しました。下記グラフに蒸気使用量、電気使用量の変化を挙げます。
2)燃料転換によるCO2削減
上記フローシートは、既存の乾燥設備のバーナ燃料を灯油からLNGに変更することにより、同じ発熱量を得ながらCO2排出量を2割強削減する事例です。
3)フロー変更による燃料削減
上記フローシートは既存の乾燥焼却設備にあった脱臭炉を撤去、焼却炉にて乾燥排ガスの燃焼脱臭を行うことにより全体の燃料削減を実現した事例です。
4)熱交換器取り付けによる燃料削減
上記フローシートは間接熱風炉を使用した乾燥設備を示します。この間接熱風炉に導入される外気を熱風炉排熱により予備加熱することにより、熱風炉の燃料を削減することが可能です。
5)平成28年度静岡県地球温暖化防止活動知事褒賞受賞
当社事業活動には、①省エネ乾燥設備の提案販売、②汚泥乾燥設備の省エネ改造及び燃料転換など、CO2排出量削減に寄与する商品の提案・販売が含まれています。
2010年より集計を開始、2019年1月時点で53件(新規案件で削減効果を数値化できないものを含めると57件)の御採用をいただき、42,056ton-CO2/年の削減量を当社ホームページ(http://www.okawara.co.jp)で御報告させて頂いております。
その活動に対し昨年、静岡県より褒賞をいただきました。引き続き、CO2排出量削減に寄与する提案販売を実施致します。